〜公式コメント〜

土に触れて、果実や花を摘み、季節の地のものを食す。
ローカルな良いものを使いお酒にするのに、香りを抽出するジンは比較的適していると言われますが、建物と人が多い東京は、これら自然に即した行為を直接するには縁遠い街です。
そんな都会にも毎年、キンモクセイの花は咲きます。
秋の訪れを告げるように、やさしく、どこか懐かしく。
無理に何かを押しつけるでもなく、何気ない毎日に在るだけ。
多くの人がせわしくすれ違う街の生活の中で、キンモクセイの花はふと足をとめてくれるようです。
そこに嘘のない”ローカル”という言葉のリアリティがある気がします。

６年目を迎えた「東京のキンモクセイ」。
今年も多くの人が小さい金木犀の花を手摘みで集めてくれました。
少し冷えてきた風に赤黄色の香りが揺れています。